日時：6月28日（水）13：30～16：00
場所：奈良県産業振興総合センター2F　セミナー室
研究会として会員2人から事業紹介がありました。
1人目はトータルビューティ春の春田百子さん。
女性チャレンジ賞応募内容の「大和当帰茶製造について」をお話いただきました。
このお茶は、春田さんの宇陀市出身者としてご当地のものを使ってお役に立ちたいとの思いで商品開発されました。
春田さんは、大和当帰は女性の健康をサポートすると言われます。
特にお茶になる葉の部分には、“若返りビタミン”であるビタミンEが多く含まれているそうです。
今まで風味が強いので広まらないと言われていましたが、春田さんは1年かけて開発して粉末状で販売。
ゴミも出ないところがSDGｓなのが自慢です。
その後、料理に使え、短時間でも味付け可能な麹の販売もされています。
美へのこだわりから、あえて発酵止めをしないそうです。
さらに今は若者向けのお菓子づくりに取り組み中とのことでした。
臨床検査技師の経験も生かしての創作です。
「美は世界平和につながる」という春田さん。
「故郷の就労人口を増やしたい」と、お父様との共通の目標に向けてさらなる邁進を続けておられます。

2人目はコーチングカフェいとやの弥冨可奈子さん。
「コーチングで事業の明確化」と題してお話いただきました。
英国式コーチングと出会われ、学ばれた弥冨さんは、2020年奈良移住と同時に起業されました。
一方的にお話されるのではなく、参加型のワーク形式で、
①あなたの仕事は？
②なぜその仕事をしているか
③その仕事の好きなところ
④人々にどのように役立っているか
⑤これからどのように役立てていきたいか
という5つの質問が投げかけられ、参加者がそれぞれ自分のことを話していきます。
これだけでも多くのことを問われていると思いましたが、質問はさらに続きます。
さらに「仕事についてどんな気持ちか」、
そして「5年後、それはどうなっているか」を問われました。

自分の仕事は人にどのように役に立っているのか、これからどのように役立てていきたいか、ということは、すぐに思いつきません。
「きっと役にたっていると思うんだけど」とは思いますが、言葉にしていなかったのです。
それも他の人の発言からいろいろ気づいたり思い出すこともあり、どうにかこうにか答えたという感じです。
何か教えてもらうというよりは、引き出してもらう。
そのことで未来への自分を明確化できることを学びました。

この後、新会員さん3人の自己紹介がありました。
すばらしい取り組みをされている面々で、どちらかというと事業紹介の続きというぐらいのものでした。